11/26 

毛布にくるまり
あたたかい珈琲に
チーズケーキをひとつ

聴こえてくるのは
夜を包む
静かな雨の音

uryo
10/12  しらない街で

どんなところにも
それぞれのくらしがある

それぞれのみる世界
それぞれの思い
感じるにおいや はだざわり

しらない街
となりにいるのは
 しらないだれか

ここは商店街のはずれの
ちいさな店

木の匂いのする
狭い階段を上った先にある

珈琲の香りと 器の擦れる音
ささやくような
幾つかの会話

こんなところにも
しらない時間を生きている
それぞれが 集まっている

uryo
9/12
夏の手紙

ぼくの住む街には
たくさんの家がある
街中に溢れかえる
無数の色と音

きみの住む街には
広いキャベツ畑と
ちいさな川に畦道

空をみあげる

深い青に染まる空
太陽が眩しくつきささる

ぼくは きみに手紙をかく

手紙には、すこしの言葉と
押し花をひとつ

夏の匂いをそっととじこめる

uryo
8/16   

風が吹くままに
思いをかたちにする

手がかりは自分の手と頭と
あとは光や風 と日々のちいさな煌めき

誰かの言葉にではなく自然の音に
自分の中に響く音に
耳をすます

果実がその瑞々しさを中に凝縮するように
大切なのは自分の内から滲みでるもの

uryo


6/10

10の物語のこと



ふくふくとふくらんだ
10の絵と言葉

 *** 

目をとじる

散らばった点と点を
結んでみる


ひとつの線にひそむ
その人のこと

その人の目に映ってきた世界

ただ静かに
線や色にうつせたらいいなと思う


ひとつひとつの石のこと
枝のこと
花びらのこと

おいしいごはん
一杯のコーヒー
帰る家のこと
旅先のこと

おいしい野菜のスープは
ずっとあたたかかった















展覧会の最後の夜に書いた散文でした。



春の展覧会に訪れてくださったかた
そっと気にしてくださったかた

本当にありがとうございました!


感想ノートに書いていただいた
絵や言葉が、ほんとうに素敵で
読み返すたびに胸がじーんとします。


そして今回、nemuではじめて
ワークショップをさせて頂きました。

nemuで作った布バッグに
皆それぞれ自由に
刺繍などを重ねていったのですが

それぞれの物語が
バッグの上に少しずつ現れていく過程に
とっても感動しました。

来て下さった方
本当にありがとうございました。
いつかまた逢えますように。


最後に
展示をさせていただいたcafe doudouさん
ありがとうございました。
(作らせて頂いた10周年記念ペーパー布バッグ
今もお店に置かせていただいています*)



これからもゆっくりと
心を込めて描いていけたらと思っています。
よろしくお願いします*





こいけえみこ(nemu




5/9
 漂うものたち


雨の粒に紛れて

からだのまわりを漂う

あたらしい予感

まだみることも

手でつかむことさえも

できないけれど

それは確かにそこにある


4/12
春のこと


冬の間、
種をまくように
旅をするように

線や色を
白い紙におとしていました。








ていねいに
誠実に

ときどき、うーんとのびをして

流れる日々を思いながら。









今回
嬉しいとか
悲しいとか
言葉にならないものを
色や形でぎゅっと凝縮して

きらきらした宝石のかけらのような
絵を描けたらいいなぁと思いました。


もしよかったら
春のお散歩途中に
そっと寄っていただけると
とても嬉しいです*








2014.4.1(火)〜4.30(水)
定休日*4.9(水)4.16(水)


cafe doudou

横浜市神奈川区白楽100-11-103
045-433-6531
白楽駅西口から徒歩1分以内

(白楽駅は渋谷駅より約25分・横浜駅より約5分)


*地図には個人的に好きなお店(あけ/たてeimeku)も
書かせていただきました
。。*



koiemi(PECO)







3/16
化石

その公園には昔の蒸気機関車があり

こどもたちの格好の遊び場になっていた。


汽車の運転席の下には

かつてこの黒い塊を動かしていた

石炭が残ったままになっている。


ちいさな女の子は

その石炭の中から化石を探しているのだと言った。


その瞬間に

からだは、はるか昔の海の中を

漂っていた。


この住宅街の中にある

ささやかな公園にさえ

たくさんの物語が刻まれている。  


nose uryo









3/2
春の蕾


空を見上げると

青い空に紅色の蕾が

浮かんでいた


蕾の中からは

春の音がきこえた



nose uryo


2/23
日曜の夜のつぶやき



しずかな夜

耳の奥の方で鳴っている

樹々の揺れる音

雫が土に還る音

深い海の底の音



穏やかな静寂の中で

体は静かな鼓動をうつ



音がないことが

たくさんの音を連れてくる


nose  uryo




2013

星を思う日々







  








そして
星のえほんのこと








ゆっくり深呼吸




 


2014年も ふわりと
よろしくお願いします


koiemi

2012

8/9
真夏のサイクリング

あっという間に8月。

最近新しい自転車を買ったのでサイクリングに。
目的地は大日。
私の住む西区からは12kmほどの道のり。
遠いかな…?と思ってはいたものの、思いのほか遠かったのです。
しかも熱風吹き荒れる夏の日。
日焼け対策で帽子にサングラス、首にタオル、長袖にレギンスで肌を一切出さず。
まるで草刈りにでも行くような格好で出かけたのでした。
淀川沿いは風が強くなかなか進まない。
けれど空が広くて気持ちの良い青空。








途中、野球やサッカーの練習をしている子供たちがいたり、
虫取りをしてる親子がいたり。


川沿いは気持ちいいのだけれど、この季節はちょとつらいですね。
もう…汗やらなんやらかんやらでドロドロです。
やっと大日。
目的地のカフェ。
美味しいアイス珈琲とベーグル。



帰り道はもう……大変でした。。。
西日やら迷うやら雷やらサドルが小さいやら腰にくるやら…。
サイクリング旅、もう少し涼しくなったらまた挑戦しよー

makino






7/4
*素敵*

務めている会社の上司の方から絵をいただく。


銅版画で刷られた絵。


青春18切符を使って地方を回り、
その時の旅で出会った猫がモデルだそう。
尾道の猫。
細い坂道をぐんぐん登って海が見える、
船が見える、島が見える。
そんな道ばたに暮らす猫を想像する。



タイトル
“I'm  something else maybe like  a mailbox  or  an orange tree  not  a cat

僕は猫じゃなくて たとえば郵便ポストやオレンジの木のような
なにか他のちょっと素敵なものだ

す、素敵すぎる…!!!


ムーディーにキャンドルを灯して楽しむ。
絵の、線の世界に入り込む。

makino







6/27
暗闇▲△光

暗闇で線をひく。

明るく眩しいイメージ。

そうか

Tree House。

枝や蔦が絡み合いながら光の方へぐんぐんのびる。












makino







6/23
散歩道

歩くことが好きです。

ほんの少しだけ早歩きで、
いつも違う道を通って
てくてくと散歩をする。

散歩中の犬と出逢って
とても嬉しくなったり、
猫の散歩道と偶然重なって
お互いびくっとなったりもして。

そして、とても大きな木に出逢えたときには
ゆっくりと見上げて
ひそかに 静かに
すーっと深呼吸をする。

koiemi






6/18
6月のある日のmemo


雨曇りの一日。







芦屋川へ。

雨が止んだ雲のすき間から光が射して
道路も緑もしっとり光る。
空気が奇麗に澄んでるから
生暖かい湿気も心地良い。




   パシャっと

 音を立てて   
    光る緑。

makino   







6/11
水の中の生き物

東京出張の帰り、会社の人とすみだ水族館へ。

見たかったのはネイチャーアクアリウム
水の中に広がる水草の森。
水槽の中に酸素をではなく二酸化炭素を入れることで水草が育ち
水草から出される酸素で魚が呼吸して育つ。
自然の中で産まれる小さな生態系が水槽の中にあります。



小さな魚が活き活きとうれしそう。


海の中は不思議な生き物でいっぱい。



ニョロニョロ。




海の中ってすごい。
それぞれの生きやすい形に変化した生き物がたくさん。
長かったり、光ったり、性転換したり…。

不思議の海。

makino







5/16
山の緑

先日山登りに。

最近仕事の疲れがなかなかとれず、
山に登るなんて疲れに行くようなものかな
と思いつつもいざ出発。



初夏に向けて木々が上へ上へと伸びて広がり
新芽が太陽を浴びて鮮やかな緑に染まる
そんな清々しい空気。
日々の小さなもやもやも吹っ飛んでいくような
自然が大きく生きてる感じ。
来てよかった。



木温。
とかいて“こはる”と読む看板を発見。
あたたかい響きだなぁ。



むくむく育つ花、花、花。
甘いにおいが香り立つ季節。

makino







5/8
5月のある日のmemo

 5月のうららかな日。

鬱蒼と茂る緑。
濃い緑。
やわらかで鮮やかな緑。
小さな花。



水を張った水田。
この季節だけに見られる
大きな水鏡。



makino







3/5
春の色
 

学校の帰り道。

いつも同じように帰っていたはずなのに
毎日、景色がかわって見えるのが
とても好きでした。

季節の変わり目の匂いとか
落ち葉や木の実や砂利を踏む感覚とか
雲の形や空の色も含めて
そういうものに
いつも心がどきどきして

そのとき感じるどきどきの正体を
うまく言葉にできなくて
そういうとき、いつも
絵を描いていたような気がする。

そういうものと仲良くなりたくて
もっと知りたくて。

そんな気持ちは今も変わらないぁと
幼い頃よく遊びに行っていた公園を訪れた帰りに
ふと、思ったりしました。

もう春ですね。。*

koiemi






1/16
日々
 

小さな繰り返しの中で
気付く
いろいろなこと。

それらがとても好きです。


1枚のお皿からはじまる

1本の植物からはじまる

1本の線や色からはじまる


ささやかだけれど
深々と積み重なっていく何か。

言葉にならない物語のような。


2012年も
そんな小さな発見を
ひとつひとつ
見つめて 感じて、
心を込めて
手を動かしていけたらいいなぁと
思っています。


マイペースですが
今年もよろしくお願いします*

koiemi